民家再生

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民家再生の魅力

ふえている民家再生

10 年前には「民家再生」と言っても、その言葉を知っている人はさほど多くはありませんでした。ところが最近では、新聞や雑誌、テレビなどでも普通に取り上げられ、一般の人にも知られるようになっています。時代の変化で歴史や伝統のあるものへの関心が高まってきたからでもあるでしょうし、地球環境への関心や「もったいない」という意識が高まってきたこともその背景としてあると思います。

民家再生をされる方には、二通りあります。一番目は、現在民家に住んでいる方で、先祖から代々引き継がれてきたかけがえのない民家をさらに次の世代に引き継いでいこうという考え方です。二番目は、現在は民家に住んでいないけれども、民家の素晴らしさに心をひかれ、ぜひ自分でも住んでみたいという方です。

民家に住んでいる方でも、これまでは民家は「寒い、暗い、不便だ」としてそれを壊して現代住宅に建て替えることが多かったのですが、最近では民家再生( 現地再生)を選択する方が増えています。これまで「民家再生」という方法があることを知らなかったけれども、民家再生の情報がふえ、再生事例も見ることができるようになって、民家も再生すれば快適に住めることが分かってきたからだと思います。

一方、現在民家に住んでいない人の場合は、民家と土地に手を入れて民家再生( 現地再生) をし、そこに移住するやり方と、古い民家を譲り受けて別の土地に移して民家再生( 移築再生) をするやり方があります。いずれも、民家のよさを発見し、「民家が大好き」になったという人たちです。

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様々な民家再生

1:現地再生

現地再生は建物の傷み具合や再生後の使い方や住まい方、間取りによって、その工事の中身が大きく変わる。一度建物をすべて解体しなければならない場合もあれば、簡単なリフォーム程度に収まる場合もある。コスト削減などから、できるだけ半解体にとどめ、現状を残しながら修復する方法をとることが多い。基本的な構造は変えないため、建物の歪みの修正、腐った部材の交換や修復が工事の多くを占めることになる。いわゆる仕口や継手などを加工する木工事の量が少なくて済むため、工期も短く済む場合が多い。建物を解体せずに基礎を交換・修復するために建物全体を持ち上げる揚家や横方向に移動する曳家を行う事もある。

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2:移築再生

移築再生は全解体した建物の構造体のほとんどを使用しかつ建築場所を移勤して再生することである。移築する建物については、自分で見つける必要がある。敷地条件や間取りによって、建物の一部を削ったり増築したりすることも多い。この整合性を確認し、歪みを補正したり全体のバランスを見るために仮組み(建て方前に梁組みを中心に試験的に組み上げること)を行うことも多い。移築再生では建築基準法等をクリアするため、従来はなかった筋違や金物が使用されることもある。すべて昔のまま再生するというのではなく、新しい技術を取り入れたり、空間構成を変化させたりと、現代のライフスタイルに合わせた設計が可能である。

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3:部分再生

部分再生は移築再生の一つであるが部屋単位で新築建物に組み入れ、再生することである。

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4:古材利用

古材利用は解体された建物の柱や梁を新築建物の部材として使用したり、別々の建物の古材を組み合わせて1軒の建物を建築したりすることである。仕口の加工は新たに行う。

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民家再生工事の流れ

民家再生の工程は、基本設計や実施設計を行う設計の工程と、実際のエ事を行う工程に分けることができる。延べ床面積が45 坪程度の民家再生は、おおよそ1年程度の時間がかかる。移築再生の場合はこれ以外に再生する民家を探す時問が必要となる。
古材利用の場合は、古材をどのように活かすか、基本計画の時点で設計者と相談しながら古材を探すことになる。

設計には、おおよそ基本設計に2か月、実施設計に2か月程度かかる。最初に行う民家調査は、対象となる民家が再生に値する民家か、建築士が考えている予算内で工事を行うことができるか等を判断するための基本的な調査である。移築再生の実施設計時に行う調査は、実際に再使用する部材や方法を具体的に選定するための調査である。
番付けや解体時にも詳細な調査を行うことがある。番付けや解体は再生工事の直前に、再生工事を担当する大工が行うことが望ましい。実際は、民家所有者の都合により、設計を始める前や、設計途中で解体しなければならないことも多い。この際の保管状態が、後の工事にも影響するので、雨がかからない風通しのよい場所で保管するなど十分注意する必要がある。

再生する民家の状態にもよるが、概して移築再生のほうが時問がかかる。新材と組み合わせるために新しい仕口を加工したり、内装用の古材を加工したりする木工事の量の多少がエ期に大きく影響する。

大量生産されるハウスメーカーや在来本法の住宅に比べれば、どうしても民家再生には時間がかかる。この時問をどう考えるかは、その後の生活の質をどう考えるか、子供にどのような家を残すか、住み手の考え方次第といえる。

  1. Q1民家再生にはどうして時間がかかるの?
  2. Q2古民家を見つける方法は?
  3. Q3どんな民家を探せばよいか?
  4. Q4調査とは?
  5. Q5マンションをリフォームするときの古材利用で気を付ける事は?
  6. Q6古材はどこで見つけるの?
  7. Q7古材は新材と比べて長持ちしますか?
Q1民家再生にはどうして時間がかかるの?
一番は大工の手間の多さです。
一本一本固くなった古材との奮闘、一度外した古材は、ゆがみやあばれが生じ、仕口一つとっても大変な作業です。
民家再生は、外してみると材が腐っていたなど予期せぬことがあり、現場での打合せが多く、余裕を持って工程を組む必要があります。

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Q2古民家を見つける方法は?
  1. 1.個人で見つける
  2. 2.建築家や工務店に依頼する
  3. 3.古民家を紹介する団体やネットワークから情報を得る
  4. 4.解体業、不動産業者などに聞く
個人で気長に見つけるのは楽しいが、時間が大変かかります。自分の希望する家を建築家や工務店に探してもらう方が早く見つかる可能性が高いでしょう。

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Q3どんな民家を探せばよいか?
自分が思い描いている通りの古民家が見つかることはまれです。むしろ、自分ならこの古民家をこう活かすと考えるほうがよい。その際、民家の大きさと状態については注意深く考えて決めることが必要です。また、使う材料の事ばかりでなく、ダイナミックな梁や柱の組み合わせ、民家の持つ空間を活かす方法を考えなければなりません。

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Q4調査とは?
解体を行う前に民家の特徴や傷み具合などの調査をし、再生が可能な民家かどうかの判断をします。

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Q5マンションをリフォームするときの古材利用で気を付ける事は?
古材搬入のための窓の大きさや、階段幅に注意しなければなりません。

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Q6古材はどこで見つけるの?
古材は、解体したままのもの、またほこりや煤を取り塗装までしてあるものなどさまざまです。
その手間、材の質によっても金額もばらばらです。
解体業者からの情報や、JMRA( 日本民家再生リサイクル協会) 古材ネットワークを使うと良いでしょう。

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Q7古材は新材と比べて長持ちしますか?
大断面木材は、製材後100 ~ 200 年に最も強度が高まるという研究結果が出ています。腐れや虫害を起こさないようにメンテナンスを行っていれば、強度も問題なく大変長持ちします。

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転載
『民家再生の実例 全国事例50選』特定非営利活動法人 日本民家再生リサイクル協会
『民家再生の魅力 全国・事例選集』特定非営利活動法人 日本民家再生リサイクル協会

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